知らない人の夢

私は孤独の中で歌をうたい

駅のホームで涙を流す

誰もいない。ここには誰もいない

希望の中に住むことができない小さな羽虫

この身を温める灯火ですら、私を理解しない

触れただけでパチリと消えてしまうことも貴方は知らない

生温い愛ならいらない、それよりも

手をかけたのなら早く絞め殺してほしい

伸び切った爪が食い込んで痛いだけ

言葉が喉につっかえて苦しいだけ