コピーアンドペーストの成れの果て

まだ、生きている

照明が当たる場所と

それによってできた影の部分を

行きつ戻りつしながら

人生は壮絶かしらと

唱え

私は口笛など吹かない

そんな虚さ加減など知らない

しかし、まだ、生きている

 

舞台は閃光だ

ロウソクの火は明かりでなく

焼けた眼差しだ

盲目のあの人が

私を轢き殺す

ころんと落ちた私の目玉を

人々は見る

 

世界に意味はなく

意味を求める己を背負い

まだ、生きている