バンブッ

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僕たちは小学校一年生の時に出会った。
当時、僕のクラスに森本という奴がいて、こいつが馬鹿でチビでメガネで冴えない奴だった。僕はその森本と毎日一緒に帰っていて、ある日森本が連れてきたのが竹本だった。
僕と森本は一組で竹本は二組だったが、僕たちはすぐに気があうとわかって一日の大半を共に過ごすようになった。
僕はその時、完全学校服従人間(児童)だった(真面目だったのではなくただボンヤリとしていただけ)から授業をサボったりはしなかったが、放課後になり学校から解放されると、皆が帰ったあとの教室に三人で残ったり、寄り道して暗くなっても帰らず親に大目玉を食らったこともあった。
森本はメガネで竹本もメガネで僕はデブで、当時、そんなカーストがあったのかはわからないが、少なくとも学校のランクでは下の方にいたと思う。だけど僕たちは楽しくて毎日バカ笑いを顔に描いて生きていた。

モサくて、アニメで見た(僕は家でアニメを観れなかったから彼らから口頭でアニメの内容を教えてもらっていた)キャラクターの台詞を急に叫んだりしているような小学生(最近はこのような子供も減りましたね)だったけど周りの目なんか気にしなかった。少なくとも当時は。